コンスピラシー2の発売日に友人のK氏との会話で「狂暴化/Berserkってブロッククリーチャーが決まった後で唱えられるの?」という話題になりました。
 私もレガシーデッキが感染なので一度それについて調べました。
今回は認識があいまいな人も少なくないであろう戦闘フェイズと優先権について書きます。

狂暴化/Berserk 2016年9月13日引用:「http://mtgwiki.com/wiki/%E7%8B%82%E6%9A%B4%E5%8C%96/Berserk

基本的にMTGwik[ihttp://mtgwiki.com/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97]に書いてあることなのでいくらか大雑把に書きます。



戦闘開始ステップ

1.アクティブプレイヤーがブロックプレイヤーを選択する。


2.戦闘開始時の誘発能力が誘発、スタックに乗る。


3.アクティブプレイヤーから順に優先権を得る。


4.ゲーム内の全プレイヤーが優先権を放棄しスタックから何もない状態になる。


5.攻撃クリーチャー指定ステップに移行する。



攻撃クリーチャー指定ステップ

1.アクティブプレイヤーが攻撃に参加するクリーチャーを選択する。
(攻撃参加が誘発条件の能力は誘発はするがまだスタックに乗らない)


2.各攻撃に参加するクリーチャーの攻撃対象(防御プレーヤー、プレインズウォーカー)を決める。
(ヴラスカなどの攻撃されたことによる誘発は誘発するがまだスタックに乗らない)


3.攻撃について各クリーチャーが適正であるか(強制攻撃を満たしているか、攻撃できないクリーチャーが参加してないか)を確認する。(出来ないはしなければならないより優先される。)


4.バンドの組み方を決める。


5.アクティブプレイヤーは攻撃に参加するクリーチャーをタップする。
(タップによる誘発能力が誘発はするがまだスタックに乗らない)


6.攻撃するのにコストが必要なクリーチャーの総コストを決める。アクティブプレイヤーはコストを支払う(生け贄等による誘発が誘発はするがまだスタックに乗らない)


7.この時点で攻撃に参加するクリーチャーがアクティブプレイヤーのコントロール下にあるならそれらは攻撃クリーチャーになる。


8. 1~7の間で誘発したすべての誘発能力をスタックに乗せる。


9.アクティブプレイヤーから順に優先権を得る。


10.ゲーム内の全プレイヤーが優先権を放棄しスタックから何もない状態になる。


11.ブロッククリーチャー指定ステップに移行する。

つづく...http://gami119.diarynote.jp/201609132029354570/
ルールの勉強がてらにこんな問題に当たりました。



問題
Aは「闇の腹心」をコントロールしている。Aは自身のアップキープに「闇の腹心」の誘発能力を忘れそのままドローフェイズに移行、通常ドローを行ってしまった。対戦相手のBはすぐにそれを指摘しジャッジを呼んだ。Aはどうなる。



答え
Aは特に懲罰を受けない。BはAの「闇の腹心」の誘発能力をスタックに乗せるか乗せないかを選択する。



解説
・Aは腹心の誘発に気付いていたとは示していない。そして誘発を解決せずに次の行動をとった⇒誘発忘れが成立。

・腹心の能力はライフを支払ってカードを得るということで「コントローラーに対して有益でありゲームを不利にするものではない。」という扱い⇒誘発忘れをしたことについて懲罰対象とはならない。

・誤りが1ターン以内に発見された。誘発能力中に何かを選択肢がなかった。⇒Bは誘発能力をスタックに乗せるかどうかを決めてもよい。



まとめ
自分にとって有利な誘発を忘れた場合は特に懲罰が発生することはない。また、ライフを減らして対価を得る能力は基本的に自分に有利なものとして扱われる。


体験談
GP神戸で4色ラリー使ってた時「集合した中隊」から出た「地下墓地の選別者」のトークン生成を忘れて自分でジャッジ呼んだけど特に警告もなかったのを思い出しました。とりあえず「対戦相手に誘発を置くかどうか選んでいただきます」だけですみました。でも結局こっちが不利になるし油断していると取り返しのつかないミスを働くので誘発はちゃんと確認しなければなりません。

拡張アート
汚損破を拡張しました。
ルール的な何か2で両面や合体カードについて取り上げたことについての回答。

「変身・合体カードが予示として出る場合はスリーブや代用カードを用いて裏面のカードとして戦場に出す。」とのことらしいです。


公式回答
予示によって与えられる特性を持ったクリーチャーとして戦場に出ますので、
文章やカード名やサブタイプやマナ・コストを持たない、2/2のクリーチャー・カードとなります。


711.9. 効果によってプレイヤーが両面カードを裏向きのクリーチャー・呪文として唱える 場合、あるいは両面カードが裏向きで戦場に出る 場合、それはそれを裏向きにしたルールや効果が与えた特性を持つ。そのカードは、裏向きのチェックリスト・カードあるいは不透明のスリーブを使い、非公開であり続ける。


712.10. 効果によってプレイヤーが合体カードを裏向きの呪文として唱えることができるか、合体カードが裏向きに戦場に出るなら、それはそれを裏向きにしたルールや 効果が定める特性を持つことになる。その際、裏向きのチェックリスト・カードか不透明スリーブを使用して、そのカードの正体を隠し続ける。rule 707〔裏向きの呪文やパーマネント〕参照。)
久々に気持ちのいい勝ち方するデッキで2-1したので載せまーす。

デッキ名「赤白人間トークン」
プレビュー
【スタンダード】赤白トークン

クリーチャー:20
4:《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep》ORI
4:《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》SOI
3:《無謀な奇襲隊/Reckless Bushwhacker》OGW
4:《ハンウィアー守備隊+のたうつ居住区、ハンウィアー/Hanweir Garrison+Hanweir, the Writhing Township》EMN
3:《飛行機械技師/Thopter Engineer》ORI
2:《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》ORI

呪文:16
2: 焦熱の衝動
4:《恩寵借用/Borrowed Grace》EMN
4:《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》ORI
4:《焼夷流/Incendiary Flow》EMN
2:《グリフの加護/Gryff’s Boon》SOI

土地:24
5:《平地/Plains》SOI
7:《山/Mountain》SOI
3:《ウェストヴェイルの修道院+不敬の皇子、オーメンダール/Westvale Abbey+Ormendahl, Profane Prince》SOI
4:《鋭い突端/Needle Spires》OGW
1:《ハンウィアーの要塞/Hanweir Battlements》EMN
4:《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》ORI


デッキの動き:2~4ターンの間にケラル砦の修道院長、ドラゴンの餌、非行機械技師、ナラー夫妻、ハンウィアーの守備隊でアタッカーをばらまきます。
3ターンめ目以降、サリアの副官、無謀な奇襲隊、恩寵借用でパンプしてアタックに行きます。

基本的にこれだけです。だけど勝てます。

回した感想
・1マナ圏にクリーチャーを採用せず2マナスタートにしたのは正解だった。色が噛み合わない、鋭い突端スタートによる行動不能のストレスが無いのがいい印象でした。また中盤以降も引いて大損するカードが無い感じです。

・多少の無茶が許される。ドラゴンの餌とサリアの副官がハンドで被る以外どのカードの組み合わせも実用に堪えうる印象です。上記の3ターン目にパンプアタックする無理矢理パターン(2ターン目のドラゴンの餌→3ターン目グリフの加護、怒濤奇襲隊)でさえそのハンド消費に対するリスクは低く4ターン目の動きに恩寵借用やハンウィアーの着地といったパターンが多かったです。。

・火力があるのは安心できる。速攻デッキ共通の悩み攻めきれないが攻めきれるかもしれないにかわるのは大きい。やっぱり(ソーサリーとは言え)2マナ3点火力は偉大です。

・サイドが浮かばない。メインが割と尖ってる分メインとサイドの交換で悩んだ印象です。バンドカンパニー相手に白い対策カードの月光を採用しましたがしっくり来ませんでした。一応参考元のエムラシュートプランは今のところありですが、空いてる10枚をどうするか考え所。ウィニーアグロに近いのでぶん回ればサイドは関係ないといってしまうとおしまいですが。



引用:MTGwiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%AA%98%E7%99%BA%E5%9E%8B%E8%83%BD%E5%8A%9B

誘発型能力は「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語を含む一節から始まる「誘発条件、効果」という書式で書かれている。

誘発型能力は、誘発条件に書かれたイベントが起こるたびに1回誘発する。誘発した時点では、誘発型能力はスタックに置かれない。



某所の問題で場に出たときに緑を選択した「魅了縛りのカカシ」と「ネシアンの狩猟者」がいるときに「安楽死」を「ネシアンの狩猟者」に唱えたらどうなるというのがあった。

私は「魅了縛りのカカシ」と白緑で1/1のエルフトークン3体が場に残ると答えた。
これは不正解だった。

正解は白緑で1/1のエルフトークン3体が場に残るだった。


引用MTGwiki
「魅了縛りのカカシ」:http://mtgwiki.com/wiki/%E9%AD%85%E4%BA%86%E7%B8%9B%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%AB%E3%82%B7/Lurebound_Scarecrow
「ネシアンの狩猟者」:http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%8B%A9%E7%8C%9F%E8%80%85/Nessian_Courser
「安楽死」:http://mtgwiki.com/wiki/%E5%AE%89%E6%A5%BD%E6%AD%BB/Mercy_Killing



解説
何を間違えてたかというと誘発条件が成立したのが呪文を解決している間であったとしても誘発するということを認識してなかった点。

「安楽死」を唱える。戦場には「魅了縛りのカカシ」と「ネシアンの狩猟者」がいる。

「安楽死」の解決に入りまず「ネシアンの狩猟者」を生贄にする。戦場には「魅了縛りのカカシ」のみとなる。

「魅了縛りのカカシ」の誘発条件「あなたが選ばれた色のパーマネントをコントロールしていないとき」が成立。誘発が発生する。

「安楽死」の解決を続ける。白緑のエルフトークンを3体出す。

「安楽死」の解決を終える。戦場には「魅了縛りのカカシ」と3体の白緑のエルフトークン。「安楽死」の解決中に発生した誘発能力をスタックに乗せる。

誘発能力の解決に入る。「魅了縛りのカカシ」を生贄に捧げる。

戦場には3体の白緑のエルフトークンが残る。


つまり、誘発条件として採用されるのはプレイヤーが優先権を得るタイミングの状況だけではなくいついかなるタイミングであっても参照されるということである


言われてみると今までも呪文の解決中に誘発っていうのはあったと思う。(ブレストの一枚目の奇跡)。とりあえず呪文を解決しきってからスタックに乗せるというぐらいの認識だったけどこういう問題に出会うとルール的にどういう理屈になってるのか勉強になる。
今回はそのまんまルールについて。


新旧イニストラードの狼男等の両面カードについて自分の認識が欠けていた部分について忘れないように記載。

パーマネントがイクシドロンの誘発能力などの効果によって裏向きの状態になる場合、両面カードは裏返りもしないし変身するわけでもないとのこと。

総合ルール711.10には 「両面パーマネントは裏向きにできない。呪文や能力により両面パーマネントが裏向きになろうとする場合、何も起こらない。」となっている。

つまりそういうルールである。

じゃあ、予示はどういう扱いだろう。異界月の合体カードも同じ扱いだろうか。というか合体カード予示したどうなるんだろうか。

とりあえず公式へ質問してみます。
MTGをやっていた経験の中でうまく説明できるギミックを忘れぬうちに書いておこうというものです。

第一弾は「ラヴニカへの回帰」「テーロス」のスタンダードであった「幽霊議員オブゼダート」「エレボスの鞭」のギミックです。

参照:M:TGwiki
「幽霊議員オブゼダート」:http://mtgwiki.com/wiki/%E5%B9%BD%E9%9C%8A%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%88/Obzedat%2C_Ghost_Council

「エレボスの鞭」:http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%9E%AD/Whip_of_Erebos


挙動
①墓地にある「幽霊議員オブゼダート」を「エレボスの鞭」で吊り上げる。

②ターン終了時に「エレボスの鞭」の起動能力の遅延誘発能力と「幽霊議員オブゼダート」の誘発能力が同時誘発。

③「エレボスの鞭」の遅延誘発能力を先にスタックに乗せ、「幽霊議員オブゼダート」の誘発能力を先に解決。

④「幽霊議員オブゼダート」が追放される。

⑤次のアップキープ開始時に「幽霊議員オブゼダート」が戦場に戻る。


解説
④の「幽霊議員オブゼダート」の追放という行為に対して「エレボスの鞭」の「戦場を離れる場合、それを他のいずれかの領域に置く代わりに追放する。」という置換効果が発生する。

もし「エレボスの鞭」の置換効果で追放されたなら「幽霊議員オブゼダート」は次のターンに戦場に戻ってくることはできない。

しかし、MTGのルールでは置換する前と後の行動が同じであるならばそれは置換できないとなっている。

「他のいずれかの領域に置く代わりに追放する。」を「追放する、戦場から手札に戻す、戦場からライブラリーに戻すのいずれかの行動の代わりに追放する」と言い換える。


これにより「幽霊議員オブゼダート」の追放するという行動に鞭の置換が発生するが置
換前も後も行動は追放するである。そのためこれは置換できなかったということになる。


この結果、「幽霊議員オブゼダート」は自身の能力で追放されたとなるため次のターンに帰ってくる。


おおざっぱに言うと「エレボスの鞭」が実際に置換できているのは「戦場から手札に戻す」と「戦場からライブラリーに戻す」である。


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